夏コミ(C84)頒布のマミゾウ合同誌に寄稿しました


仮面の男さんが主催されたマミゾウ小説合同誌「二ッ岩化物録」に「北の倶利伽羅」を寄稿しました。

柚子桃さん画の扉絵

今度の夏コミ(C84)で「La Mort Rouge」F-23aにて頒布予定です。詳しくはリンク先の特設サイトをご覧ください。

マミゾウといえばやはり旅。

生まれてから旅行を何度となくしてきた方はわかると思いますが、そのときどきによって旅の意味はかなり変わります。ただの気分転換だったり、イベントだったり、逃避だったり、仕事だったり。

時代や国の状態によっては旅の扱いそのものが変わります。危険人物の潜伏、軍隊の移動・難民の発生、政治体制の変化による中央と地方間の移動、そして災害からの避難……列挙すればキリがありません。

平安末期における源平合戦はその最中に養和の大飢饉が発生しており、その前後に木曾義仲の勃興と滅亡があります。信州善光寺は原因不明の大火によって焼け落ち、南都奈良は平氏と僧侶の争いによって炎上します。

こうした中で描かれるマミゾウの旅とは、彼女の力とそれを成り立たせる玄妙さの背景となります。その風景がどのようなものか、読んで確認していただきたく思います。

表紙は柚子桃さんに頼んで愉快にしてもらっておいて真面目なことを書いてみるテスト終了。

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